マエグロヒメフタオカゲロウ
いわきのとある山岳渓流で、全身真っ黒のスピナーのスウォーミングに出会ったのがマエグロヒメフタオの雄を意識した最初でした。雌を呼ぶために大量の雄のスピナーが空中に乱舞する、足元を見ると石に翅を休めるもの、水たまりに翅を拡げて浮かぶもの、おびただしい数のスピナーが辺り一面を覆います。スピナーだけあって、そうそう川で出会う機会は多くないけれどそれがなおさら感動を生みます。
マエグロヒメフタオカゲロウのオスのスピナーはメスのそれからはイメージ出来ないくらいスリムで真っ黒なシルエットを持ちます。ブラックのコックネックハックルのストークをボディにウイングはジーロンで作りました。
タイイングの解説
- Hook: TMC103BL #13
- Thread: 8/0(ブラック)
- Tail: コックハックルファイバー(ブラック)
- Abdomen: コックハックルストーク(ブラック)
- Thorax: ダビング材(ブラック)
- Wing: ジーロン(ブルーグレー)モルフォファイバー 数本
使用マテリアル
- 黒のコックネックフェザーから数本のファイバーを取りテールとする
- 黒のコックネックフェザーのストークを爪でしごくように潰したらシャンクに巻いてアブダメンを作る
- ジーロンにモルフォファイバーを混ぜてウイング材とする
- ウイング材をフックシャンクに載せたらスレッドをたすき掛けにして固定する
- ウイングの前後を黒のダビング材で巻きソラックスを作る
- CDCを二枚しごいてウイングを作りアブダメンの前に取り付け、ダビング材で巻いたらヘッドを作る
- ウイング材をテール方向に引っ張りシャンクより少し長いくらいでカットするく
- ウイング材の先端にマルチグルーを塗り、指で整形したら瞬間接着材で固めて完成