フタバコカゲロウ
シロハラコカゲロウ同様早春のメイフライとして欠かせないフタバコカゲロウですが、水面羽化のシロハラコカゲロウが水面を流下しながらダンになるのに対し、水中羽化のフタバコカゲロウはイマージャーの状態で水中で羽化し翅の伸び切らないダンがポツンと水面に現れます。大好きな室原川のプールの流れ込みの流心回りで、突然小さな黄色の虫があちこちにポツン、ポツンと花開くように浮かび出します。捕食スイッチの入ったヤマメたちが翅の伸び切らない無防備のメイフライに狂ったように飛びつく数分間がフライフィッシャーの至福の時になるのです。
フタバコカゲロウのボディはvibasのスレッドで巻き、接着剤でコーティングしています。フライ自体が小さいのでタイイングしやすいのと、なんといってもスレッドの色がフタバコカゲロウのボディ色にピッタリなのです。このフライはジーロンのスペントウイングにCDCをインジケータとして取り付けました。
タイイングの解説
- Hook: TMC 103BL #17
- Thread: 14/0(イエロー)
- Tail: コックハックル(ジンジャー)
- Abdomen: スレッド(イエロー)
- Thorax: スレッド(イエロー)
- Wing: ジーロン(ブルーグレイ)モルフォファイバー
- Wing: CDC(ダークーグレイ)
使用マテリアル
- スレッドで下巻きしたらジンジャーのコックネックハックルのファイバーを数本、ベンドに取り付け左右にデバイドしてテールとする
- スレッドをウイングの取り付け位置まで往復させボディを整形し瞬間接着剤かUVコートでボディをコーティングする
- ジーロンを巻き留め整形してウイングとする
- インジケーターを兼ねてCDCのウイングを取り付けてヘッドを作って完成