シーズナブルフライパターン
フライフィッシングこその楽しみの一つに”ハッチマッチ”の釣りがあります。目の前に広がるライズリングに自信のフライを送り込んでも魚はフライを無視してライズを繰り返す。そんな時、魚たちは今まさに羽化した、若しくは羽化しようとしている虫たちに夢中になっているのです。目を凝らしてその捕食対象の正体を発見し、それに似せた毛ばりを魚の鼻先に落としてやった時に初めて飛び散る飛沫、フライフィッシングの釣りの至福の時間です。
ここに、Ownerが普段使っているフライ達を四つのシーズンに分けて並べました。オリジナルもあれば人さまのパターンもありますが基本はその季節に合わせた虫たちをイメージして使っています。これが良く釣れると言う訳ではありませんが、こう言うチョイスもあるよと言う程度の参考までにご覧ください。
早春のパターン
福島の解禁は4月、浜通りは既にドライフライの釣りの季節ですが中通りから会津方面にかけては未だに水生昆虫の羽化も少なく、魚たちも川底の石にへばりついています。それでも一日一日少しづつ太陽が近づいてくると小さな虫たちも這いだして来て水底の魚たちも水面を気にしてソワソワしだします。
ユスリカパターン
クロカワゲラパターン
マエグロヒメフタオカゲロウパターン
オオクママダラカゲロウパターン
トビイロカゲロウパターン
オオカクツツトビケラパターン
コガタシマトビケラパターン
五月~六月のパターン
ゴールデンウィークの頃にはそろそろメイフライの羽化も盛んになって、フライフィッシングの盛期を迎えます。梅雨前の穏やかな日々には冬を超えて元気を取り戻した渓魚たちのライズリングが釣り人の心を躍らせる季節です。”ハッチマッチ”の真髄を楽しめるのもこの季節です。
シロハラコカゲロウパターン
フタバコカゲロウパターン
クロマダラカゲロウパターン
アカマダラカゲロウパターン
ヒラタカゲロウパターン
ヒラタカゲロウパターン
モンカゲロウパターン
オドリバエパターン
オドリバエパターン
ヒゲナガトビケラパターン
ニンギョウトビケラパターン
その他のカゲロウパターン
ガガンボパターン
ミドりカワゲラモドキパターン
盛夏のパターン
梅雨が開けるとステージの主役は水生昆虫から陸生昆虫に変わって来ます。甲虫類や蟻等をイメージしたフライが中心になる季節です。ヤマメ釣りが難しくなる中、イワナを求めて山岳渓流に向かいたくなる季節です。でもやっぱりヤマメも釣りたい
ビートルパターン
メジロアブパターン
フライングアントパターン
ストーンンフライパターン
その他テレストリアルパターン
そして禁漁まで
秋の気配が一日一日と深まって来ると魚たちは産卵のために上流へと向かいます。婚姻色の現れた大型の魚体に出会えた感動と相反して暫しの間、魚たちとの別れに寂しさを感じる季節でもあります。大型の陸生昆虫のパターンは大型の魚に出会うための秘密兵器です。