3月7日 那珂川(栃木県)釣行
強風と寒さをものともせず前回のリベンジを果たすべく那須へ
なんと、支流では堰堤工事が行われ川には濁りが入っていた。結局はここから上流を釣ることになるのだが・・・。
今日の天気は朝から小雪が舞うほどの冷え込みになりました。日中の風速は5m/sから9m/sという予報でフライフィッシングには到底無理な状況であります。もちろん今日は家でおとなしくホームページの更改作業にかかり切る予定でありました。PCに向かう傍らで、時々隙を見ては福島解禁にむけたタイイングをしておりました。ガガンボやらクロカワゲラやが巻き上がるとなんとも試さないと気が済まなくなってきます(笑)悶々とする気持ちはついに爆発し、「釣りに行ってくるわ♪」となってしまうのでした。急遽タックルを車に詰め込み出発となるのですが、一歩家から庭に出たとたん、現実の寒さが襲ってくるのでした。「ひええ、寒い!風も強いし、止めよかな・・・」相棒でもいれば諦めも着くのですが今日は僕一人、かなり軟弱になっております(^^;しかしここまで準備したのですから今さら後には引けません、無理やりモチベーションを上げて出発となりました。目指す那須までは自宅から約1時間半、近い距離ではありませんが今日出会うはずのグッドサイズのヤマメが僕を呼ぶのでありました。東北道白河ICを降りて国道4号線を南下し目指す余笹川に到着したのは1時近くになりました。今日はキャンプラビットキャンプ場近くの上流部に入る予定です。
ここでのセッティングはULTRAFINEの#2とCFO#1のセッティング
現地に着いて川を眺めると流芯の左側に濁りが入っています、なんと支流に大きな堰堤らしきものが見えます。遠くに重機の姿も見えるじゃないですか。「まあ、川の右側は大丈夫そうだし、なんとかなるべ」僕は、コンビニで仕入れたナポリタンをゆっくりとたいらげたのでした。さて、昼食を済ませてタックルを準備し川に向かいます。今日のタックルはOrvisのULTRAFINEの#2を用意しました。大きな魚が出ることも無いだろうしそれなりに楽しいだろうという簡単な選択です。少し下流に下って川に入ろうとしたのですが、先ほどの濁りは川一面に広がっていてとても釣りになるような状況では無くなっていました。結局、工事中の支流との出会いまで戻り、そこから上流を釣ることにしました。状況は予想以上に厳しく、強風を騙し騙しポイントを狙ったフライは着水寸前に風にあおられ狙ったポイントとは程遠いはるか下流まで飛んでいってしまいます。風との戦いは心身をかなり傷めつけることとなり、集中力の欠如からリーダートラブルも併発するというまことに悲惨な状況を作り出すのでした。
やはり今日もサイズがイマイチ
それでも何匹か顔を出したヤマメは解禁日のそれと同じサイズでこの時期の余笹川の厳しさを物語っているのでした。工事車両の進入用に道路が作られ川を渡るそれには大きなパイプが2本埋め込まれそこを余笹川の流れが通っています。そこに出来たちょっとした深みにフライを落としたとき20cmくらいのイワナが出たのですが、集中心が切れていた僕のフライがそのイワナを引き出すことは出来ませんでした。僕はもう一度仕切りなおして釣りをすることに決め、板室温泉に向かうことにしました。今日の天気じゃあ、そんなに釣り人もいないだろうとの判断は実はかなり正しく、『板室健康のゆ グリーングリーン』前の駐車場も先週の解禁日とはうって変わってガラガラでした。釣り人の姿も見えず、僕は「しめしめこれでゆっくり釣れるぞ」とほくそ笑んだのでした。橋の下から入渓、午前中はにぎわったのだろうが今は釣り人は僕だけ、強風に煽られながらも大石周りを丁寧に探っていると、対岸を歩いて行く釣り人発見。20メートルほど上流でルアーをひき始めました。ふと気付くと僕のすぐ隣を餌釣り師が追い越て行きました。
やっと20cm程のヤマメをキャッチしたもののサビが残った痛々しい魚体だった
「なんだ?急に人が出てきたぞ」後ろを振り返るとさらに4人、釣り人がこちらに迫って来ます。仕方がないので僕は追い越した餌釣り師のはるか上流までエスケープしそこからまた釣り始めました。それにしても寒い、風に乗って白い粉雪が舞っています。三寒四温と言われるけれど週末はいつも寒に当たるらしくなかなか天気に恵まれません。ザラ瀬の向こう岸にちょっとした流れがあって程よいポイントを作っています。居ないだろう気持がほとんどながら小さな流芯の際に#16のガガンボパターンを流したとき反転するヤマメが目に入りました。水面を割った彼は大胆にフライを咥えReviewの8ft半#2ロッドのティップを絞ります。「少しは大きいかな・・・」ネットに入ったのは20cmくらいの越冬ヤマメでした。鰭が裂けて可哀想ではありましたが何を食べているのか胃の検診をさせていただきました。胃の内容物は本当に少なく、すべてニンフでした。ここはまだ水面を釣るには早いのでしょうか、ドライの釣りはまだ浅場に限られるのかも知れません。写真を撮ってリリースしたとき、下流にいた餌釣り師が通りかかり「釣れましたか?」「はい、ここで」「そうですか!」どうやら餌釣りでも当たりが無いらしい。積算水温は間違いなく積み上がって行くのだから、来週あたりには水面を見ているヤマメが増えているかもしれないね。