8月10日 月光川・日向川・荒瀬川釣行

 彼方の川と魚たちに思いをはせて遠征へ出かけた。

鳥海山の朝焼け
昨夜の長距離ドライブで疲れ果てた身体を勇気づけるような鳥海山。朝焼けが目に痛いほど・・・。

8月9日、いよいよ待ちに待った夏休みになりました。これから遠征に出発です。彼の地に棲む渓魚たちとの出会いが待ち遠しくて心がはやります。 目的地は日本海側の渓、 鳥海山を水源とする月光川、日向川当たりに行こうと思います。約350km程のドライブです。実際のところ詳細な計画は立てていません、いつも通りの行きあたり釣行です。21:00弟と自宅を出発、明日の釣りに思いをはせながらキャンプ道具とタックルを満載にした車に乗り込みました。

東北道から山形道に入り酒田ICを降ります。月光川に到着したのは午前1時近く、ウィスキーを一杯飲み込んだところで体力の限界・・・。今夜は車中泊です。

覚めはすこぶる好調、以前釣友のfuneさんに案内された時に入渓した場所から川に入りましたが、水量はやや少なめです・・。 弟と左右に分かれて釣り始めました。しかし、いつまでたっても魚の姿が見えません。足元を走る姿さえ見ることが出来ません。

月光川の緑藻
川の富栄養を物語る緑藻。滑って歩きにくいことこの上なく危険。魚影は全くと言ってよいほど見られなかった。

足元はこの辺の特色の赤い石、しかもヌルヌルして歩きにくいこと不安定な足もとの閉口します。水中の石には、緑色の藻がびっしりこびり付いて流れにユラユラとなびいています。「ああ、こんな流れだったっけ?」僕の嫌いな富栄養の流れです。待望の川に入渓したばかりだというのに、モチベーションが上がりません。 しばらくして、弟がヤマメをキャッチしましたが。このサイズはどうなのかしらん。夏だし、難しい釣りになることは予想していたのだけれどそれにしても悲しい、期待が大きいと失望も大きいのです。

まりに釣れないので、日向川の支流へ向かいました。 しかし・・・、ここも同じ様な感じです。ロッドを降り始めたとたん監視員のおじさんが現れました。しばし釣りの話をして情報収集を、「あまり釣れないんだよね、まだ大きいヤマメが残ってるはずだけれどなあ、5月に成魚放流したばかりだし・・」 「ゲッ!5月!しかも成魚放流・・・。」 またしても僕のモチベーションが急降下です。ここまで来て成魚放流の魚を釣りたくは無いのだけれどそういうシステムの川なのでしょうそれはそれで仕方のない現実です。 このあたりは流れも細く浅い典型的な里川なので、で大方の魚はこの時期だと釣りきられてしまうのかもしれません。 数年前、デカヤマメをフッキングミスしたポイントで、初めて良いサイズのヤマメが出たのですがあえ無くすっぽ抜け。意気消沈です。その後、 小さなヤマメが時折顔を見せてくれるのだけど楽しくないので、上流に入った弟をピックアップし日向川上流へ向かいました。 ここは、監視員さんも言うように「魚は放流して無い」けど流れの綺麗な山岳渓流です。へこんだ気持ちを持ち上げるのに少し良い空気を吸わなくては・・・。

ヤマメ
日向川から鳥海山を望む。大好きな眺望だ

はり澄んだ流れは気持ち良い。発電所付近から入渓すると目前から餌釣りさんが下ってきました 「がーん!」これからという時になんてこったい(涙)ちょっとしたプールの端に 15cmくらいの岩魚を発見し何とかモチベーションを維持しつつ、「今夜は、ここに野営することにしてイブニングやるべ!」と決定、それまでの残った時間を別な場所で遊ぶことにし、荒瀬川支流の白玉川に移動しました。ここも依然funeさんに案内してもらった川、昔の思い出と渓相がなかなか繋がらなかったのですが上流進むにしたがい記憶の糸が川の流れに結ばれてきました。 養魚場上のポイントには既に車が停まっていたので上流の釣りはあきらめ、荒瀬川との合流点付近まで下り川に入りました。果たして魚は居るのだろうか?半信半疑でフライを落とすと 早速ライズがあって、キャッチしたのはヤマメです。しかしヤマメとは言うもののサイズといえば当年魚サイズです。ここまで来てこのサイズのヤマメじゃあ洒落にもなりませんよ。

Owner Owner ヤマメ
イワナの姿は見えたのだが 荒瀬川支流のヤマメ こんなサイズが次々と
イワナ イワナ イワナ
やっとイワナがお目見え ヤマメスペシャルとイワナ 昔は無班イワナが釣れたそうだ

同サイズのヤマメがフライに次々とアタックする中、待望のイワナが釣れ始めました。 小さな落ち込みのブッシュの下にフライを通してあげたら予定通りゆっくりとフライを咥えて走ります。 その後、何尾かのイワナ達と戯れてやっと釣りに来たという感覚が戻って来ました。ただ、あまりに可愛すぎるサイズに心が満たされるまでにはならないのが残念ではありますが(^^;

んとか釣りらしい釣りが出来て、キャンプに戻ることにしました。途中、鳥海山登山口にある湯の台温泉の鳥海山荘でお湯をいただいていくことにしました。 露天風呂から眼下に眺める庄内の山々は、それはまた素晴らしい眺望でした。お湯良し、眺め良し。あまりにも幸せな時間に、今日の不幸な釣りとはおさらばです 。

鳥海山荘
鳥海山荘の露天風呂からの眺めはまさに絶景

庄内の山々
庄内平野を見下ろす眺望は素晴らしい

明日に続きます

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