8月12日 最上白川(山形県)釣行
>遠征最終日は秋田から最上白川へ
最上白川のフラットな流れ、ヤマメとイワナを期待して
上玉田川を後に、日本海に別れを告げた僕らは一路内陸の最上町に向かった。朝日のイワナを諦め最上白川で渓魚と戯れるつもりであった。 途中、真室川の温泉施設の梅里苑に立ち寄りさっぱりしてからの最上白川入りとなりました。 明日の入漁券を買いに立ち寄ったお宅の若奥さんにどの辺か入れば良いか尋ねたところ「ダム下も良いし、ダム上も良いみたいよ」と言うのだが、それは何処でも良いっていう風にも聞こえるけど・・・。 「宿はとってあるんですか?」と聞かれたので「得意の野宿ですよ」と言うと「え、大丈夫ですか最近、熊が出てるから」と言う。大丈夫かって言われてもなあ・・・。どちらかと言ったら熊に聞いてくださいな。 最上白川ダムの下には最上白川渓流公園キャンプ場があります。ここは水洗トイレや流し場も完備され、テン場には木製ベースが約10基ほど用意されたキャンプ場でありながら無料で利用できるという僕らのような貧乏キャンパーにはありがたい施設です。
最上白川渓流公園キャンプ場は貸切でした
ここ最上白川は有名なC&Rの川です。今日は一足先に目覚めた僕が弟をたたき起こし、まだ陽の昇らないうちに出陣することにいたしました。 なんと珍しいことでしょう、実は夜中に目を覚ました時に閉所恐怖症が僕を遅い、酸欠状態に陥ったため夜中から外で寝ていたのでした 入渓してすぐのアタックは10cm弱のチビヤマメ、チビヤマメ釣りの得意な弟はすぐに3尾をキャッチ(笑)僕は当たりすら取れずに赤い石の川を釣り上がって行きました。 いつのまにかチビヤマメのアタックすら無くなって32度の気温の中、生い茂った葦を潜り抜けながらの釣行は体力と気力を見る見る奪って行きます。 空には、アキアカネが舞い秋の訪れを感じます。キャストしたフライはヤマメが咥えることも無くアキアカネの餌食になってティペットがぐちゃぐちゃになるの です。僕はそんなことには慣れているのでバックキャストでトンボの重みを感じたら思いっ切り前方の水面めがけシュートします。水面に落ちたトンボがバシャ バシャしている隙にピックアップすると簡単にフライを話してくれます。これ、トンボからフライとティペットを守る秘訣です。 そんな高等テクニックを伝授していなかったので弟のティペットは何度もぐしゃぐしゃになっていたらしいのでした(笑)
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それにしても「なんじゃ、この川は・・」 さっぱり釣れません、やっと一尾堰堤の石垣の脇のちょっとした深みからフライを咥えたのは少し秋色をまとったヤマメでした。ストマックをチェックしてみる と、「お、いたぞお。メジロアブがあ」残念ながらこの魚はライツロイヤル改で釣ったのですが昨日の上玉田川では、たっぷりイワナに食させました(笑)その分、 たっぷり刺されましたがね
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C&R区間の全長は4km、すでに3km以上釣りあがったでしょうか、「もう止めよう」なかなか結果の出ない僕らは、さっさと白川に見切りを付けたのでした。
最終日に有終の美を飾る予定だった最上白川で惨敗した僕らは遠征最後のフィールドに最上小国川を選ぶことにした。最上小国川は赤倉温泉街を流れる小河川で現在上流部に最上小国ダムが建設中である。温泉街を通り上流のポイントに入ろうと思ったが入渓場所には宮城ナンバーの車が入渓場所を塞ぐように停まっていた。しかたなく僕らは下流に引き返し橋の上から入渓した。
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入渓してすぐチビヤマメが姿を見せた。こんなヤマメで最後を締めくくる訳にはいかないが、姿を見せるのは皆10cm程度の木っ葉ヤマメばかり、プールで 27~8cmくらいのヤマメの群れを見たものの水面に上がってくる気配は無い。しばらく木っ葉ヤマメとじゃれあいながら進んで行った時目の前に餌釣り師を 発見した。「終わった・・・」僕らはここで全ての釣りを終えることにした。急峻な崖を上り道路に出ようと上を見上げると上からこちらを見下ろしているおじさんがいた。心臓が止まるかと思うほどビックリした僕 だったが崖を上りおじさんとしばらく話をした。「昔は、下の温泉街からずーっと上流までイワナが釣れたもんだ、ハヤなんか50cmくらいの奴をヤスで突い たんだけどな。あと2年ぐらいしたら上流のダムが出来るからこの辺も変わるかなあ・・。」アスパラ農家に転身したと言うおじさんは農業をするうちウエスト が1mあったのが今85cmくらいになったとか、糖尿病も治ったのだそうだ。「収入は無いけどな」と日焼けした顔で笑うのだった
帰路に着く前に赤倉温泉でもらい湯をして帰ることにした。『三之丞』と言う温泉旅館の暖簾をくぐった、日本秘湯の会のこの宿には混浴の岩風呂と男女入れ替 えになる露天風呂とひょうたん風呂の三つのお風呂がある。僕らは混浴の岩風呂に入ることにした。ここは源泉温度が60度もあるので井戸水を加水している。 なんとも風情のある風呂で、僕らはすっかりこのお湯を堪能した。なんとも残念だったのは混浴なのに僕ら二人しか入湯者がいなかったことだ・・。(笑) 大変良いお湯だったと宿の主人に伝え帰路に着いた。
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【PS:ラーメンでも食べていこうということになり自宅まであと少しというところでSAに寄った。ラーメンを食べようと思ったそのとき腕時計が無いのに気が付いた間違いなく『三之丞』だ、脱衣所に置いたままだ。早速電話すると風呂まで確認に行ってくれた「ありましたよ」丁寧にお侘びを申し上げ着払いで送っていただくことにした。相変わらずのオマヌケ親父は健在である。これ以上何も起きない事を祈るばかりである。】