9月9日 只見沢釣行

 シーズン最後は釣友と奥只見を釣る

田子倉湖
初秋の田子倉湖(ダムサイト駐車場より望む)

2006年の渓流もいよいよラストシーズンとなった。埼玉在住の釣友と久しぶりの征時を計画した。某民宿に一泊してダム湖の大イワナを釣る予定だったのだが、すでに予約が一杯とのことで仕方なく予定を変更し、田子倉湖下の只見湖を釣ることで9日の深夜現地待ち合わせになった。前からの予定で休暇をとっていた私は家を11時近くに出発。磐越道を会津坂下ICで下車し、只見川沿いに只見湖をめざした。一昨日からの雨は会津地方にもかなりの水量をもたらしたようで、いつもは深緑色の只見川のところどころが茶色に変わっている。「これは、無理かな・・?」最悪のパターンが頭をよぎった。友人は、今日仕事になってしまったとのことで現地には深夜の到着予定とのこと、のんびり車を走らせたが4時くらいには現地に到着した。さっそく只見ダムを覗いてみると心配は的中した。上流の田子倉湖も放水しているらしく水量もかなり増えていたが濁流は流木も巻き込みながら只見湖に流れ込んでおりここでの釣りもあきらめざるを得なかった。(涙)友人を待つには時間もあるし、釣り場を探して地図を眺めていたところ只見沢を発見。名山浅草岳の登山道にそって流れるこの沢は前から知ってはいたが釣りをしたことはない。田子倉湖の流入河川で国道から簡単に入渓出来るのもこの川ぐらいだろう。明日の朝インレットを釣ってみてその後、只見沢を釣り上がるのもいいかもしれないなあ。夕方の一時流れ込み付近の様子を見てくることにした。只見線田子倉駅のすぐ下の浅草岳の登山口に広い駐車場と休憩所がある。そこから田子倉湖のインレットに降りることが出来るのでそこから入渓してみた。

六十里トンネル 国道232号 浅草岳登山口
只見線六十里越トンネル付近 只見沢にかかる国道252号線 浅草岳登山口

ンレットから入渓し、小さなポイントにフライを落とすと1投目で出た。しかしあまりにも早い出方にフッキングできず。20cm位のヤマメみたいだったがはっきりはしない。次のポイントででもすばやいアタックが、これも空振り。「おいおい、ずいぶんスレてるなあ?」結構アタックはあるのだがフッキングしないしサイズも小さそうだ。出る場所も流れの端っこの石の下。ほんとうにすれてます。まさか「ウ」じゃあないよな(汗;ちょっとしたプールの流れ込みの本筋脇の石周りを丁寧に流すが反応は無く、その分流された小さな流れにフライを落とすと「出た!」今度はフッキング。なんとカワイイ10cm前後のイワナだ。それでもこの沢の初イワナなのでちょっとうれしい。湖産のイワナか色白の綺麗なイワナだった。でもお父さんかお母さんにあいたいなあ・・。同じ場所にもう一投「また出た♪」おやおや今度はヤマメだ。これもまた小さなヤマメである。ここでイワナをもう一尾追加した。こんな小さなポイントで3尾連続とはスレているのかいないのか?

インレット イワナ イワナ
只見沢の流れ込み 初イワナはこんな小さなイワナ カワイイ赤ちゃんヤマメ

魚はいることがわかったので、明日はここを釣り上がることにしよう。funeさんとの待ち合わせは携帯の届くお只見湖脇の駐車場なので只見町に再度移動。夕食は只見町役場前のますや食堂の中華そばに決めていた。昔から好きなので夕食にと楽しみにしていたのだがなんとすでに閉まってるじゃあないか(驚)まだ6時だって言うのに・・。駅前の食堂もすでに閉まっているし今夜の夕飯はコンビニ弁当で済ますことにした。コンビニで夕食と飲み物を調達し、さあ本日最後の楽しみである温泉に浸かりましょう。

焚き火
いつもの定番は焚き火を囲んでの釣り談義・・・

見川と伊南川の出会いの近くに只見温泉保養センターという温泉施設があります。昔は黒沢鉱泉といっていたような気がしますがリニューアルオープンしたようです。なんと入浴料は250円。こんなに安くてよいのでしょうか(笑)受付で250円を支払い湯船に浸かると入り口に張り紙がしてあります。「7時45分にボイラーが泊まります。8時に営業を終了します。」「えー!8時って言えば風呂はいるのにちょうどいい時間じゃないの」ただいま7時10分ちょうど、あと35分で出ないといけないのでした。せっかく時間調整をしてきたのにねえ。食堂といいお風呂といい僕の生活時間とはだいぶずれてることが判明しました。(笑)

夜、funeさんが到着。訳を話して只見沢の浅草岳登山口駐車場に移動する。明日の釣りを語りながら早速の酒宴がスタート僕らの釣りはいつもこれで始まる。で、朝は起きられないのでいつも後から来た釣り人に先行されるのでありました。目覚めるとfuneさんは寝ております。湖面をみるといくつかのライズが起こっているようで、もしかしてイワナだったらこれはたいへん。慌ててウェーダーを履き焦りながらタックルをセット。Ownerは#7ロッドにドライワカサギというタックルでもしかしたら接岸している?イワナを狙ってダムサイトに降りました。が、先ほどまでポツポツあったライズはすっかり消えて湖面は静まり返っている。「具具語我☆▽Ф・・」訳のわからん声を発してすごすごとインレットを後にしたOwnerであった(^^;インレットを渡る途中浅瀬の水中を覗くとなにやら稚魚のようなものがたくさん泳いでいる。すわ!ワカサギか?と思ったもののいかにも小さく動きもすばやい。よくよく見るとカジカがいっぱい泳いでいる。1cmくらいから5cmくらいのやつがそれこそあたり一面に泳ぎ回っている。石の上を歩くと踏み潰しそうなくらいだった。朝食を済ませて、さてのんびりと釣り上がる。昨日と同じスレたチビイワナがすばやいアタックをしてくる。本当にスレてるなあ。

カジカ 只見沢 ライツロイヤル
インレット付近の浅場には大量のカジカが 只見沢を釣り上がるfuneさん 今日の大活躍ライツロイヤル#14

しばらく釣り上がり数も重ねてきた頃、魚の出方もゆっくりとしたイワナのそれに変わってきた。相変わらずサイズは小さいものの出る場所もポイントらしいポイントから顔を出すようになってきた。funeさんも数は上げるのだがサイズが伸びないみたい。何となく今日一番って感じのポイントに出た。「funeさん今日一番だな」っていうと早速ヒット。少しサイズアップのイワナだった。

Ownerにもヒット。少しサイズアップだ。(嬉)ランディングして写真を撮っていると同じ流れからfuneさんがヒット。アベレージサイズのイワナだったがfuneさんが「並べて撮影したら」って言うもんだから一緒に撮影。小さいほうがアベレージサイズなので悪しからず。(^^;でも、良く見ると綺麗なイワナです。湖産のイワナなのか白く輝く魚体は惚れ惚れする輝きです。

イワナ
かなり引きまくったのだが23cmジャスト

イワナ
下の小さいほうがレギュラーサイズだ

その後少し上の流れでイワナが反転。今日のために用意したライツロイヤルを吸い込んだ。Orvisの#2を絞り込みしばし暴れまわったイワナもやっとネットに収まった。結構いいサイズのイワナだと思ったのだが計ってみると23cmしかなかった。(念)高度を稼ぐように更に釣り上がる。それにしても暑い。一体、気温は何度あるんだろう。昨晩の酒宴で消耗した身体にこの暑さが容赦なく責めつける。飲料水も持たずしてつりあがったOwnerはすでにバテ気味(涙)

ナの葉が作る影の下でOwnerはダウン(笑)しばらく横になってブナの葉っぱと木漏れ日を眺めていた。funeさんは快調にイワナを釣り上げている。ここまできたらポイントというポイントから顔を出す。相変わらずサイズは小さいがこれだけ釣れれば飽きることは無い。先日の桧枝岐川のような入れ食い状態ではないが飽きない程度に顔を出してくれるし何より魚体が美しい。ラストシーズンの釣りとしては良い釣りができました。

イワナ funeさん ブナ
このサイズが続けばいいのだけど お尻を冷やしながら一服する変なオヤジ ブナの葉の下で疲れを癒す

て、それなりに只見沢を満喫したがイブニングはどうしようか「。桧枝岐川に行ってみる?」「うん」「釣れるよ、後悔しても知らないよ(笑)」「ヒレの無いやつばかりね」とりあえずいってみようということになり一路キリンテを目指す。キリンテにはいつもお世話になるかわばたキャンプ場があるのでそこで1泊しようということになった。キリンテに行く途中、ミニ尾瀬公園前のC&R区間でイブニングを釣ることにした。先日は入れ食いに意なったC&R区間だけど今日はどうだろう。川に下りると結構な数のフライマンが頑張っている。僕は#14のCDCカディスを結んだ。それなりにアタックはあるが食いが悪い。やはりこの時期はユスリカで決まりのようで。Ownerは先日の木戸川釣行でミッジのフライボックスを流してしまったのでミッジサイズのフライが無い。funeさんは得意の極小フライで順調に釣っているようだ。さてOwnerは久しぶりのイブニングライズあたりも薄暗くなってきたのでフラッタリングの釣りに変更した。対岸にカディスを落としポンポンとフラッタリングをさせて魚の鼻先を横切らせるとスーッと動いたイワナが水面を割って飛び出してくる。中には全身を空中に投げ出す猛者もいて、さながらたいそうの床運動かトランポリン競技でも見てるようだ(笑)水面を割る、ロッドをあおる、グンッ!というあたりがロッドティップを絞る。フラッタリングの釣りはイブニングでライズがあるときとか魚がそこにいるのがわかっているときでないと空しいものだが、ここではその心配はない。明らかにオーバーストックのイワナが腹をすかしているのだから。

イワナ キャンプ キャンプ場
このサイズがアベレージヒレさえあれば 夜は焚き火と釣り談義 おなじみ「かわばたキャンプ場」

魚の姿はどうあれ、久しぶりにフラッタリングでたくさん魚を掛けたのでそこは満足。目的のかわばたキャンプ場に到着した。「お、いたいたお母さん」「おーい母さん」「あらーどしたの今日はおそろいで」funeさんは夏休みに家族で利用していたこともありみんな周知の仲。テントを張って野営の準備。缶ビール片手に野営の準備、これが楽しい。このところいつもfuneさんにコックをお願いしていたので今日はOwnerが夜食の準備をした。今夜のメニューは「野営用簡単あんかけ焼きそば」です。野営で中華は久しぶり。とりあえずfuneさんも旨いといっていたのでよろしいでしょう。

朝日
朝日がまぶしい桧枝岐川

(^^;今夜も酒宴と釣り談義。星空を眺めての夜更かしと相成りました。それにしても釣り人は多い。5張りのテントのうち3グループが釣り人。隣のテントは餌釣りのおじさんたち3人で「釣りましたか?」って声をかけたら「3桁釣れた」って行っておりました。それぞれ大きなクーラーボックス持参でいっぱい持って帰るらしい。かわばたの母さんに「そんなに釣ったらドロボーだ!」って冗談言われておりましたが、その冗談通じたかは疑問・・・。

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