5月12日 戸石川釣行

 南会津の静かな流れは陽を浴びてキラキラと輝いていた

戸石川
戸石川のやさしい流れ

郷町にて大川に合流する戸石川に出かけました。去年行ったときは、チビヤマメにしか会えませんでしたが今年は釣れそうな気がして仕方ありません(笑)去年と同じ場所から入渓しました。入渓時間は12時半、のんびり出かけて来ましたからね。朝入った釣り人はもう川から上がっているでしょうしね。フライは#18のブラックパラシュートを選択。会津の川は今年初めてなのでハッチの状況も食性もわからないのでとりあえずはクロカワゲラにもナット類や小さなマダラにも対応できるようにとの選択です。この川は大場所と言えるような場所が少ないためポイントを絞りにくいのですが、早期なら数少ない深みや岸沿いのブッシュ脇などを狙えばよいでしょう。でもこの時期はヤマメも瀬に出ているでしょうから瀬を流していくことにしましょう。この川の瀬は、それほど深くないのですが長い距離細かに波立って流れています。ちょっとした沈み石が流心に何箇所かありその石にあたった水流が波になっていますのでその沈み石の周りにフライを流してやることが重要になります。

ヤマメ
出ました綺麗な流線型

て、魚がいるかいないか(^^;半信半疑でフライをキャストします。2投目にヤマメのすばやいチェイス。残念ながらフッキングしませんでしたが、サイズはあまり大きく無い様です。「やっぱり去年と同じか・・・」そんな思いが脳裏を過ぎります。結構人が入ったのでしょうか魚の出方もすこぶる早いです。「苦労しそう・・・」目の前を小さなイエローの虫が横切りました。目を凝らすとかなりの数のミドリカワゲラが乱舞しています。思わずフライボックスに手がのびますが「まてまて、今飛び回ってるばかりだし、ライズがあるわけでも無しこいつを捕食している可能性は低いかも・・。それならたった今アタックがあったこのフライでいってみよう。釣れたら胃の検査をさせていただけば何食べてるか解るもの。チェンジはそれからで十分だ。」などと、なにやら釣り人らしい事をブツブツとつぶやきながらこの上の長い瀬にフライをキャストします。この川は、ちょうど沢になっているため上流から風が吹いてくることが多く。今日も風に悩まされています。強めにフォールして水面すれすれでターンオーバーさせるようにキャストしますが時折の突風にフライが戻されます。それでも我慢我慢、長い瀬を少しずつ上流に落としながらアタックに備えます。流心の中の白い大きな沈み石の脇をフライが流下したとき、出ました。「お、いいヤマメ♪」流心をグングン下ります。僕も下流に下り浅瀬のところでネットイン。今日は新しいブローディンのネットなので不慣れでイマイチ使い勝手が悪いけど慎重にネットイン。26cmの綺麗なヤマメでした。「いるんだねえ。満足」

っそくストマックの内容物を調べさせていただきます。出てきたのはクロカワゲラや小さなマダラなど予想通りミドリカワゲラは捕食されていませんでした。今日はこのフライのままでいきましょう。フライをはずし、ドレッシングをしなおしてさて次のポイントへと思いきや上流にルアーマンが入ってきました。僕を見ながら、キャストをはじめます。信じられません。「コラー!俺のポイントを!出ろ!」という心の叫びをおくびにも出さず、いかにも平常心を装って流心にキャスト。「出た!」またしても同サイズのヤマメをキャッチ。「どだ!見たかルアーマン!」と平静を装いながら余裕でリリース(爆)さすがのルアーマンもポイントを出て下流に下ってくれました。

イワナ イワナ ヤマメ
いきなりのサイズダウン(^^; 狙って釣り分けたイワナ 堰堤下の流れ出しにはこのサイズ

の後も、流心から同サイズを数尾キャッチ。流れの途中に大きな石がありその下に小さな反転流ができています。「お、イワナのポイントだ」「出てきてイワナちゃん♪」反転流に乗ったブラックパラシュートは少しの時間その場に漂っていましたが、突然、影が浮かび上がったと思うとフライが消えました。「HIT!」思わず声に出てしまいました。「大きい!」間違いなく尺イワナです。サイズも嬉しいのですが狙ったポイントから狙った魚が釣れたことが一番嬉しくきっと僕の顔は「してやったり♪」とニヤニヤしていたことでしょう。フッキングしたイワナはその石の脇の流心の深みに沈み、頭をグングンとふっています。OrvisのyamameSpecial#3がバットから曲がり、ティップがグングンと動いています。イワナちゃんは浮いてきません。下流の浅瀬に誘導しようと思いラインを出そうとしたら、ラインがびくともしません。

イワナのポイント
大石と小さな石の間のたるみから尺イワナが・・・

振り返ると僕の後方2mくらいの石にフライラインが引っかかっていてびくともしません。僕ともあろうものが・・・。(^^;仕方ありません、強引ですがここで抜き上げることにしましょう。背中のフックからネットをはずし準備OK。ロッドを半ば強引に引き上げるとゆっくりとイワナが浮いてきました。「やっぱ、でかい・・」ネットを出したのですが体をねじらせたイワナはネットのフレームに当たり流心に向かったと思ったとたん、流れにのって下流に一気に走り出しました。「馬鹿!どこに行くんだ・・。」「戻れ、戻れって言うの!」「やめろってば」「これ以上ひくなってば・・」「何なんだよ!なんで石に引っかかってるわけ・・?」「あー!やめてくれ」「・・あっ!」「あ〜〜〜@@;」ロッドは弓なりに曲がり、イワナの重さだけがグリップに伝わってきますが、ラインが石に引っかかってどうにもなりません。「わ〜!×△○★、■○×◎」もう、意味すら解りません。一人で大声で騒いでいたら急に魚の重みがロッドティップから消え、外れたフライが宙に舞いました。「・・・・」落胆。「くそお、よしイワナだ!イワナ釣るぞ!」ついに壊れてしまったOwner(笑)すぐ上の石の裏の巻き返しにフライをキャストし反転流に乗せて送ってあげると「出た!」「ほうら、イワナだ!」「狙いどおりだべ♪」しかし釣れたのは10cmくらいのチビイワナです。「くそおお・・次だ次!」とうとうイワナがターゲットになってしまったようで・・。次の、ポイントに移る前の美味しそうな流心が。「お、ここ釣らなきゃねえ」さすがにヤマメも釣って見ましょうよ。「出た!」ヤマメ24cmくらいか。綺麗ですなあ。魚体を眺めているうちにさっきまでの殺気も薄らいだようで少し幸せな気分が戻って参りました。(笑)次の小さなポイント、流れが巻いているちょっとした深みにフライをキャスト。「ここはイワナだね。イワナちゃん出て♪」はい、出てくれましたイワナちゃんです。

の後、流心と小さな堰堤下の流れ出しからヤマメちゃん。大石の裏側やテトラの巻き返しからイワナちゃんと狙ったポイントから狙った魚を釣り分けるというとても楽しい釣りができました。 川から、上がり遅めのランチタイム。コーヒーを沸かし、おにぎりとカップ麺でしばしまったりタイムをすごしていると車が一台。「全然釣れないから、川原の土手のワラビを採りに来ました。この辺のワラビは柔らかくて旨いんだよなあ」もっと上流のイワナポイントに餌釣りに入ったけど人が一杯で全然釣れなかったそうです。そういえば僕が釣りしてる間、川の土手でワラビ採りをしているおばちゃんたちが一杯いたな。

わらび のびる こごみ
「わらび」でしょ 「のびる」って言います 「こごみ」です

も少しいただいていこう。山菜採りも終了。 そろそろ帰宅することにしましょう。帰り道、会津鉄道会津線の弥五島駅(やごしま)の近くにある弥五島温泉「郷の湯」 で汗を流していくことにしました。いつもここを通るたび気になっていたのですが初入湯です。 何年か前、NHKの番組「ふだん着の温泉」で紹介されたこの温泉は地元の建築会社が掘り当てた温泉だそうです。料金は300円。でも、管理人さんはいないのでマナーを守って利用しましょう。

温泉 温泉 温泉
郷の湯 天然かけ流し100% 41度 管理人さんはいません
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