6月30日 湯西川釣行(栃木県)
釣友との久しぶりの出会いは、2泊釣行、大好きなキャンプ&フィッシング
訳あってしばらく釣りにいけなかったこともあり、釣友を誘い今年初めてのキャンプ&フィッシングに出かけることにした。 金曜の夜に出発し日曜帰宅の2泊3日の遠征予定(ま、いつものパターンだね) 当初の予定は新潟方面にしていたのだが、週末に近づくにつれ空模様が怪しくなってきた。しかも目的の新潟方面に低気圧が張り出して来ており金曜日は新潟、会津方面は集中豪雨の真っ只中じゃないか。天気図と雨雲レーダーとにらめっこし唯一雨雲が薄く降水確率の低い湯西川に急遽変更した。 今回のメンバーはスナフキンさん(実はOwnerの弟)と埼玉在住のfuneさんそして同じくUケンさん。 待ち合わせは五十里湖沿いの湯西川の道の駅に深夜12時ということに決定。 仕事を終えて帰宅後、キャンプ道具を準備しスナフキンさんの到着を待ち22時頃の出発。 途中スーパーに立ち寄り明日以降の食材を買い込み東北道を南下する。
西那須野塩原ICで下車し塩原方面に向かう。この先コンビニがなくなってしまうので途中コンビに立ち寄り食材の保冷用の氷を追加購入し車に戻った。「あれ?あれ?」「ん、どうした?」「セルが回んないぞ・・」「えっ!」 ・・・「あ、そう言えばこの前の点検のときバッテリー弱ってるって言われてたの忘れてた・・・」
真夜中のピットイン(涙)
何を言ってんだかこの男は・・・。とにかくロードサービスを呼んで充電してもらったのだが、ここでとんでもない事実が判明する。ロードサービスのおじさんの言うことには「比重は正常なので多分バッテリー自体がやられているのだろう」とのこと「次回かからなくなればブースターコードをつないでも30分は繋ぎっ放しにしていないとエンジンかからないと思います」だそうな。このまま山に向かうのは自殺行為だと言うのが判明した。やがて、Funeさんたちとここで合流。さて、どうしたものか。このまま塩原方面に向かっても何も無いしなあ、矢板方面に向かえば24時間営業のGSがあるかもしれない。24時間営業のGSにスナフキンさんの車に合うバッテリーがあることをただただ祈りつつ矢板IC方面をめざす。矢板のセブンでGSを教えてもらいGSに到着。果たしてバッテリーは・・。 ありました、ありました。ずいぶん年季の入った箱でしたが中身は大丈夫。さっそく交換してもらいました。やはりライトの明るさが各段に違います。
しかし喜んでる場合ではありません。すでに時間は1時になっています。GSのお兄さんによると「山のほうは集中豪雨だったから水量大丈夫かなあ」なるほど、携帯でお天気情報を確認すると前線はかなり南下し昨日の予報とはずいぶん状況が変わっているようです。しかし、ここまできて負けるわけには行きません。さらに強まる雨を切り裂きながら僕らの車は日光方面に向かうのでありました。鬼怒川をぬけ川治を越えて目指す湯西川の道の駅に到着。時間はすでに2時を過ぎていました。それにしてもこんな夜中だというのに車がたくさんいます。足湯には裸でパンツ一枚のお兄さんたちが大騒ぎで入っております。しかし、マナーとか行儀作法とか知らないで育った大人の多いこと・・・(涙)ここでの野営は中止、さらに上流に向かい野営場所を探すことにしました。
屋久島の名酒「三岳」
川の流れの近く、道路わきのあきスペースに車をとめて、野営の準備。いや、早速宴会の準備です。 こんな時間でも宴会だけは省くことの無いタフな仲間なのでありました。(^^; 寝る間も惜しんでの宴会が始まりました。 缶ビールを一本開けたところでFuneさんが取り出したのは屋久島の焼酎「三岳」です。今となっては地元でも手に入らない一品で。ネットショップではえらいプレミア物として販売しているところもあるようです。Funeさん曰く「送料の方が高い」との事でした。さすがに騒がれるだけあって美味しい焼酎です。すっきりとしていやみが無く大変飲みやすい焼酎でした。ロックでいただきましたが明るくなるまでにはすっかり空になっておりました。すっかり夜は明け、「さて、そろそろ寝ようか・・」と言うFuneさんに、間髪いれずに「えー!釣りしないんですか」とUケンさん。師匠でもあるFuneさんは「お前ねえ、えさ釣りじゃああるまいし、フライにはタイミングちゅうもんがあるのよタイミングが・・」なにやら、訳のわからない解説を加えるのでしたが、フライフィッシングが2シーズンぶりのUケンさんにそう言われちゃあ行かないわけにはいきません。眠い目、いや眠い脳みそをこすりながら身支度を整えます。Ownerとスナフキンさん、FuneさんとUケンさんの2班に分かれて川に入りました。僕たちは、上流に向かいスペースを見つけ車を停め早速身支度を始めます。準備のできたスナフキンさんを先に行かせ、Ownerはリーダーにティペットを結びます。ところが、このティペットがなかなか結べません。ブラッドノットは片側を巻き上げたところでなぜか解けてしまうのです。そうです、Ownerは立ったままトランス状態に陥っていたのです。すっかり寝込んでしまい気づくとせっかく結ぼうとしたティペットがほどけているのです。何度やっても結果は同じ、立ったまま30分ほどトランスしておりました。後で、スナフキンさんの言うことには、「何いつまでも立ってるんだ?」って不思議に思ったそうで・・。やっとティペットもフライも結び終わり川原に下りたのですが。石コロがこんなに不安定なものだと改めて知りました。この不安定さにに水流が加わるのですから危なくって釣りなんぞできません。(実は、睡眠不足か二日酔いかで足元がフラフラしております。)
湯西川の流れ
しかし、ここまで来て止めるわけにはいきません。広い流れの肩にフライを落とすと早速でました。が、フッキングしません。脳みそが瀕死の状態です。同じ場所の右岸寄りに三つほどの石が水面から顔を出したポイントがあり、流れが複雑に変化しています。Ownerの立ち位置は広い川の左側、フライラインはメンディングしてもすぐ水流にのまれてしまい、長い時間フライを流すことが出来ません。普段ならもう少しキャストしやすい位置までストーキングするのですがなにしろ足元がフラフラ状態なので。そのまま二投目、今度はフッキングできました。きれいな22cmくらいのイワナです。ここで、カメラを忘れたことに気づき無念のリリースです。しかしこれで満足。もうなにもいりません。後は温泉に入るだけです。(笑)同じ流れのさらに上流側、流れが左に向かってゆっくりと曲がるその場所でライズがありました。立ち位置を少し上流にとり、ダウンクロスでフライを送り込んだら出ましがフッキングはしませんでした。(涙)その後、スナフキンさんに追いつき、交代で釣りあがります。何度も魚はアタックしてくるのですがどうにもフッキングできません。仕方ないでしょうなにしろ脳みそが・・自律神経がズタズタなのですから。決して腕のせいではないのだと思いっきり言い訳しておきます。先行したスナフキンさんがなにやらロッドを曲げております。しきりにOwnerを呼ぶので近づいてみるとネットに収まっているのは22cmくらいの綺麗なヤマメです。この川はイワナの川だと勝手に思いこんでいたのでちょっとびっくりしたのですがあとで調べてみるとヤマメの放流量のほうが多いことが判明。驚くほどのことではないという結論でございました。私にもHIT!ロッドがまがります。カメラが無いのでスナフキンさんに早く写真とってくれえと呼んだのですが、カメラを構えたところでリリースと相成りました(涙)そんなこんなでフラフラしながらもそれなりに釣りを楽しみ川から上がりました。道路を下ってくると下流に入ったFuneさんの車が僕らが釣った場所に停まっています。「もう釣りあがったんだ。早いなあ。」
Uケンさんが釣る
行ってみるとFuneさんが釣りしてます。「ここは僕ら釣ったよ。このずっと上まで行ってきた」「魚、出ました?」って言うので「結構出たよ、下流はどうだった?」「全然いませんでした」とのこと。「えー!全く出ないってかあ」少し上流に向かっていたUケンさんを呼び戻し「この下の橋のところから入ってみてよ。僕らが釣った後だけど、まだ出ると思うから・・」釣り●●のFuneさんはともかく、2シーズンぶりのUケンさんに釣ってもらわないことには・・。僕らばっかり楽しんじゃあバチがあたっちゃうよ。Uケンさんが釣りしてる間にお昼の準備をすることにしました。Funeさんが突然、「Owner、そばありますか?」と言い出しました。なんとタイミングの良い事でしょう。昨夜買ってきた食材に乾麺ときざみ海苔と揚げ玉とわさびがちゃんと入っております。数年前の暑い日、山形に釣りに行った時のことあまりの暑さに冷たいそばが食べたくなった僕は地元のスーパーで食材を求め、川のそばの日陰で冷やしたぬき蕎麦を作ってFuneさんに食べさせたのでした。それからというもの暑い日の昼下がり冷やしたぬき蕎麦は僕らの釣行の必須アイテムになったのです(笑)「そこに湧き水があるんですよ、これで蕎麦冷やしたらうまいと思って・・」そこにはゴミよけに段々になった堀が作られてありました。うんうん、たしかにうまいに違いない。さっそく蕎麦をゆで始めました。
冷たい湧き水で美味しいお蕎麦をいただきました
蕎麦が茹で上がった頃、Uケンさんが戻って来ました。「えさ釣り師が入った後だったけど支流に入ったら良いイワナが釣れました。」と携帯の写真を見せてくれました。綺麗なイワナが写っていました。とにかく、これでUケンさんのひとつ目の目標はクリアです。湧き水で冷えた蕎麦をおいしくいただき少し昼寝をしたところでFuneさんから移動の提案がでました。「桧枝岐川に行きませんか?Uケンさん数釣りたいらしいし・・」午後、別の区間に入って夜は湯西川温泉につかってと思っていたのですがUケンさんのご要望とあらば仕方がありません。「で、夜はかわばたキャンプ場でどうです」「いいよ、でも川の水出てるよ昨日集中豪雨の予報だったんだから」と言うと、すぐさまfuneさんはかわばたキャンプ場に電話をかけ、すぐにOwnerに携帯を渡した。「あらー♪お久しぶり・・・Ownerさん」って陽気なお母さんの声。「モシモシ♪Funeさんの電話からかけてるOwnerです。」「声聞けばわかるよお」って、本当かよ。「川の水量どうよ?引けてきた?」「だいぶ引けたんじゃない?さっきも釣りに行った人いるよ」「そっか、それじゃこれから行くからさあヨロシク!」「だいぶ引けてきたってさ」「あ、それじゃきっとゴンゴンだな・・」なにやら、勘のよい僕たちなのでした。それでは早速移動開始です。ここから3時間くらいはかかるかなあ・・・。さて、2台の車のドライバーは睡魔と闘いながら桧枝岐村へと向かうのでありました。
桧枝岐川C&R区間(遠くにいるのがfuneさん)
やっとのことで、桧枝岐村のC&R区間にある駐車場に到着。川をのぞくとたくさんのフライマンがそれぞれのスタイルで釣りを楽しんでいらっしゃいます。ここもすっかり有名になっちゃったなあ・・。幸いなことに昨日までの集中豪雨が嘘のようです。すぐ上の堰堤で取り水しているので水量はいつもと変わらず落ち着いています。「Uケンさん、ここは魚は一杯いるからね。但し、ヒレなかったりするけどね(笑)」と前もって引導を渡しておきました。「そうですか、一杯釣れたらヒレないのぐらい我慢しますよ」ってことで、それぞれに分かれて川に入りました。Uケンさんとスナフキンさんは下流の人が少ないエリアに入り僕とfuneさんは釣り人が移動した激戦区の残りを釣ります。
ほぼ回復した魚体(結構、美しい)さすがに、激戦区は魚の出も悪かったけど小さなポイントを丁寧に流すと飽きない程度にイワナが出てくれます。夕方まで20数尾をリリースしました。それぞれ、二桁リリースでお魚釣りとしては満足でしたが。僕はというと何かすっきりしない思いが残るのでした夜、焚き火を眺めながらの話。「Ownerはここで釣るとなにか罪悪感みたいなのを感じるんだよなあ・・釣れる魚があまりにも痛々しくて・・」「わかるわかる」「なにか虐待してるような感じになるんだよなあ・・」釣り人の身勝手なコメントですがね。(^^;だから、Ownerは数よりもサイズよりも綺麗な一尾の魚を釣るのが好きなんですねえ。 してUケンさんのコメントはいかに「いやあ、満足しました。でもこんな魚ばっかり釣ってるとやっぱり綺麗なイワナが釣りたいですねえ」 なんて欲張りな男だ・・。(笑)
良くひきました、桧枝岐イワナ
「これだけイワナばっかり釣ってるとヤマメが釣りたくなりますねえ」「 あー、そうだろうとも・・さ。」「ヤマメは、キャンプ場の上流に行けば釣れるよ明日釣りることにしましょうよ」 結局、かわばたキャンプ場で2夜連続の宴会が開催されることになった。さすがに今夜は早めの就寝。Ownerはスナフキンさんとテントにもぐりこんだ。それにしてもフライマンのキャンパーが一杯。びっくりでした。