5月22日 鶴沼川釣行
まさかのイワナ祭り。
突然27センチほどのイワナがヒットした。しかし驚くことに鼻先が擦れて白くなっていた。
戸 石川の帰り足、僕らは鶴沼川に寄った。釣り堀のある橋の付近は前から釣ってみたいと思っていた場所でたまに釣り人を見かけるのだが僕らは入ったことが無かった。と言うよりも、普段は南会津釣行の通り道なので鶴沼川そのもので釣りをすることが自体がそう多くは無く、いつも通り過ぎるだけの川になっていた。この川は昔から関東の釣り人が多い川なので自然と敬遠していた事もあるのだけれど、その先に良い釣り場がたくさんあるのでどうしても通過地点になってしまっているのだ。
このイワナは丸々と太ったなかなかの美形。
いつもはもう少し上流から入渓するのだが今日は戸石川で良い釣りをしたことだしダメモトで入渓してみることにした。橋の脇の空き地(なのかは不明、いつも釣り人の車が停まっているので・・・(^^;)に車を停め、橋の下から入渓した。少し下流に下り渓相の良さそうなところから釣り始めたがやはり魚は居ないらしく反応が無い。僕は弟を下流に残し護岸された堤防の上に出た。
この腹の太さはどうですか、28センチくらいのイワナ。たぶん最初に釣った奴の仲間かな。
「ありゃ?人が居る」目指すポイントに人が入っている。どうやら餌釣りの御人らしいが竿は持っていないようだ。手には小さな水槽を持っている。「何か取れましたか?」と聞くと「あまりとれないねえ」どうやら釣りの餌を捕っていたようだ。「これからここ釣り上がるんですか?ずっと上まで?下は釣ったんですか?」と、悲しそうな顔をして聞くので「もちろん、ずーっと上まで!」って言ってやりたかったのですが「いえいえ、この辺だけですよ、そこから入ったばかりですから下流も釣ってはいませんよ」と話してあげると少し明るくなった顔で車に戻って行った。
弟もイワナを釣ってご満悦?
この時、僕は話をしている間に小さなライズを発見していて、彼が立ち去ると、急いで護岸を下り川に入った。ライズのあったポイントでは残念ながら反応は無く、もしかすると必要以上に擦れていて厳しい釣りになるかも知れないとふと考えた。弟が下流から左岸を釣り上がって来たが下流も全く反応が無かったようで、この広い流れの大場所にフライを流した。僕は、さっきライズがあった場所の少し上流の護岸沿いの浅い流れにフライを落とすと、石の脇で反転する魚影が見えた。バシャバシャと暴れまわって釣れたのは26センチくらいのイワナだった。ここしばらくこの川ではヤマメしか釣って居なかったのでちょっとびっくり、でもちょっとだけ嬉しい。
今日の当りは#12のモンカゲロウパターン。ハッチも有ったがライズは少なかった。
写真を撮ろうとイワナを手にすると「な、なんと!」イワナの鼻が白くなっている、養魚場でよく見るあれだ。「なんだよお・・」もしかしたら上の釣り堀のイワナが逃げ出したものかもしれない。かなり落胆したものの気を取り直してキャストする、細い流れの波の上をフライが流れると小さなライズがあってフッキング、ヤマメだと思いきやまたもイワナだ。15cmほどのイワナは養殖イワナのそれではなくオレンジ色のお腹がきれいなひれピンイワナだった。その後もいろいろなポイントからイワナは飛び出し鶴沼川のイワナ祭りが始まった。